30独身女性は・・・、健康オタク!?

最近の30代独身女性は、健康に人一倍、お金も気も使うようになったという。「以前はお給料の大部分を洋服とか化粧品、アクセサリーにつぎ込んでいたけど、今は断然健康に投資しています。」というのはプチ会社経営者のミドリさん(37歳)。同年代の友達もみんな似たようなことをしているそうだ。スポーツジムやエクササイズ、ヨガ、骨盤矯正やO脚矯正、果ては断食道場にまで出かけて行き、"健康"と"美容"のためにはなんでもするという。そんなアンチエイジングに命をかけてるミドリさんがおすすめ、というのが『QOLドック』だ。QOL=Quality Of Life……つまり、質の良い生活を送るための検診というわけである。

まず『QOLドック』では、このひと月間どんな食生活をしていたのかが、わかってしまうらしい。しかも現在のライフスタイルを継続した場合、10年後、20年後には「どういう病気になる可能性があるか」ということも予測できるのだそうだ。特に更年期を迎える頃の状況を重点的に教えてくれるそうで、独女にとっては、すごく恐ろしい検診でもある。

最近はアンチエイジング流行りで、似たような検診をやる病院がポツリポツリと現れてはいる。そこで、ミドリさんのおすすめで西新宿のパークタワーにある『マリーシア ガーデン クリニック』に出かけることにした。このクリニックは、バリのリゾートホテルのようなインテリアで、スパかエステにでも来た気分。他の人間ドックみたいに、いかにも病院という感じは全くない。

「最近は予防医学に関心が高まり、企業でも個人でも人間ドックを受ける人が増えてきたのは、とてもよいことだと思います。ですが、せっかく人間ドックを受けても、その検査結果を日常生活に生かせる方は少ないようですね」と、語るのは、マリーシア ガーデン クリニックの総合診療部医長の渡邉美和子先生だ。

「理由は、コレステロール値や肝機能の値を並べても、それがどういうことなのか、というところまで説明してくれる病院がほとんどないからなんです」そう、確かに病院で検査データをもらったところで、だから何なの?という感じ。検査データを見ても意味は不明だし、よほどの病気でも抱えていない限り、病院では相手にしてくれないという印象がある。せっかく人間ドックを受けても、その結果を生かせないのは、確かに医師側にも問題があるようだ。

「その点、『QOLドック』は、患者さんの視点に立った検診といえますね。自分で自分の体の状態が具体的に掴めるので、その結果を日常生活に生かすことができるんです」という。
でも、いきなり規則正しくと言われても困ってしまうだろう。「ここでは、そういった無理をせずに、どうしたら現在の生活の中でよりよい状態にしていけるか、というアドバイスを行います。無理は決して続きませんし、本人の習慣として定着しません。個人に合わせて指導するというのが『QOLドック』の方針です」なるほど。つまり、オーダーメードのドックというわけだ。

QOLドック』は、最新機器を駆使したさまざまな検査から、現在の健康状態を確認し、将来の病気の芽を摘んでおこうというもの。『QOLドック』にもいろいろなコースがあり、「お試しコース」で料金は31、500円。普通の人間ドックのように何人かがまとまって検査を受けることもない。

QOLドック』のお試しコースには7つの検査がある。パソコンゲームの要領で行なわれる「脳反応テスト」や、姿勢や体のバランスを調べる大きなユベールという機械がユニークだ。『QOLドック』がいいのは、一般の人間ドックでもらうような、ペラ1枚のわかりにくいデータではなく、体の運動能力や、頭の働き、さまざまな部位の機能テストなど、「人間として体は今どのくらいの年齢なのか」ということをシビアに検査し、それを丁寧なデータ集にまとめてくれることだ。

QOLドック』では、体の若さや能力についての検査だけでなく、もちろん病気の発見も可能だ。渡邉美和子先生によると、これまでに胃がんや大腸がんの早期発見もあったという。『QOLドック』でもし病気が発見されたら、そのまま保険診療に切り替えた治療を始めることができ、またシリアスな病気であれば、ネットワークの中の高度医療機関に紹介状を書いてもらう。シビアな病気がなければ、マリーシア ガーデン クリニックの中で、カイロプラクティックやハンドトリートメント、鍼灸タイ古式マッサージ漢方医療など、幅広いアンチエイジング施術を受けることができる。

QOLドック』では、体の中の弱い部分が一目でわかるので、そこを少し注意して鍛えれば、若返ることができるかもしれない。(柴崎アキコ)

■情報提供 LADYWEB.ORG

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